もっと早くやりたかったが、今だから良かったのかもしれない。新型コロナの影響で野外フェスが出来にくくなったこの数年は、多くの若きミュージシャンの発奮を、さぞや押さえつけてしまったことだろう。
そして、野外フェスの在り方も大きく変わらなければならない事態に至ったのだ。それは、観客の多くが"混んでる会場は恐い"という正直な気分だ 。
この気分を受け止めての昨年、熊本で『阿蘇ロックフェスティバル2021』を開催した。観客ひとり1人に間隔を開けてもらい、トイレも並ばずに済むようにした。結果、多くの観客から「快適に過ごせた」の意見が多く寄せられてホッとした。
そりゃ~マスクして熱い声援を送れない観客の前では、ミュージシャンからしたら演奏しづらいだろうから、各ミュージシャンに演奏の「精度をあげろ」をお願いした。ライブでのミュージシャンの姿勢に、多くの観客が感動してくれて「やって良かった」の達成感を得たのである。これを踏まえ、初の北九ロック開催には、更にグレードを上げて挑むことにした。それは"SDGs" との合体である。
ロックフェスとSDGsに違和感ありと思う方も多いだろうが、今やロックフェスは反体制の象徴ではなく、地域活性化 イベントなのだ。地球環境問題をシカと受け止め、持続可能なイベントをめざし、開催する地域と集まる観客に、より「快適であれ」をテーマに『北九州ロックフェスティバル 2022 with SDGs spirits 』とした。
実現に向けガンバっていきたい。
とにかくガンバるのだ。
泉谷しげる